滋賀県環境こだわり農産物の認証を自社生産米の約3割で取得しています。農薬の使用量を通常の半分以下・化学肥料の使用量を半分以下に抑え、琵琶湖および周辺生態系への影響を抑えた栽培方法を実施することで取得できます。
これらの認証を受けた田んぼでは種子の消毒も出来るだけ温湯で行った苗を植え、当然ラジコンヘリやドローンによる農薬の空中散布も行いません。また、近隣の畜産農家と連携し、稲ワラ飼料の提供や堆肥の利用など、地域内での循環型農業を目指しています。
農薬・化学肥料を一切使用しないなど、厳しい基準をクリアした有機JAS認証を一部の田んぼで取得しています。これらの田んぼではアイガモを田んぼに放つアイガモ農法で有機栽培を実施しています。アイガモが泳ぐことで水が濁り日光を通さないことで雑草の発生を抑え、彼らの糞尿が肥料となります。
高付加価値なお米の生産だけでなく、様々なお客様ニーズに合わせたお米のご提供を行なっております。出荷先として、米飯業者様、大手酒造メーカー様、中食業者様、米菓業者様などはもちろん、老舗の和菓子屋様や酒蔵様など、ありとあらゆるジャンルのお米を取り扱っております。
米のみならず、加工業務用キャベツも生産を拡大し、高機能性食品として注目される「もち麦」の生産にも取り組んでおります。その他、「にっこり梨」や「彦根梨」など果樹の生産も行なっています。
フクハラファームでは、創業以来大切にしている考えがあります。「基本的技術を大切にする」ということです。どれだけ規模が大きくなろうとも、しっかりと田んぼを観察し、必要な手間暇をかけて愛情を注ぐことでより良い米作りを行いたいと考えています。
そのためにも、積極的に最先端技術も導入し、より効率的な米作りを目指しています。2014年より5年間、九州大学やヤンマー(株)などと連携した「農匠ナビプロジェクト(代表:南石晃明教授)」に参画し、様々な実証・開発を行ってきました。また、2019年度より立命館大学のAIプロジェクトにも実証農場としてお手伝いをしております。
滋賀県彦根市は近江盆地の北部に位置し、壮大な水田地帯が広がります。高低差がなく、気候風土的に病害虫が発生しにくいうえに、琵琶湖の恵みによって水に困らないこの地域は大変米作りに適した地域です。隣り合う田んぼの畦を取り除き、田んぼの区画を大きくすることで一層効率的な農業を目指しています。
6次産業化など、ブームや外部環境に流されることなく、これらの地の利を活かし、愚直なまでに高品質な農産物づくりを追求したいと考えています。